高島屋news|阪急阪神百貨店と共同MDと産地開発/業務提携を深化

(株)高島屋(大阪市中央区、村田善郎社長) と(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は業務提携を深化させて「マーケット開発・育成」および「社会・業界課題解決」にフォーカスした取り組みを強化する。

両社の共同キャンペーン展開では「日本の美と技を未来につなぐ」を使ったロゴを9月24日(水)から両社の旗艦店舗内に掲げる。

両社は主に「MDサイクルの見直し」と「マーケット創出に向けた日本各地の産地との共創」の2つに取り組む。

「MDサイクルの見直し」では現在、夏場では、6月下旬から「盛夏MD」、8月中旬からは「晩夏MD」として取引先と協業し、鮮度の高い正価商材を売場に投入を進めている。

長期化する夏に対し短期サイクルで新たな商材の提案により、ブランドの正価商材の売上げは伸長し、セールの売上げをカバーするまでになり、前年実績を上回っている。こうしたMDサイクルの短期化の取り組みを本秋冬および次の春夏シーズンに向け、他ブランドにも積極的に拡大していく。

「日本各地の産地との共創」では、両社共同で「日本の地域」をテーマに、国内外に向けた日本文化の発信・接点の拡大に取り組む。新たなマーケットを創出することにより、地域文化の継承や発展、地域活性化につなげていく。両社の協業によって、産地と共創しながら百貨店としての文化的な価値創出を具現化させていく。

これまで、髙島屋と阪急阪神百貨店では両社の業績向上に寄与することを目的に、2009 年から業務提携に関する委員会を発足させ、営業力強化やコスト削減に向け、両社の持つノウハウなどを活用した取り組みを共同で推進してきた。

その中で、ファッション分野や中元・歳暮ギフトでの商品開発など、両社の市場優位性を発揮し、一定の成果を上げてきた。

最近では、廃プラスチックやフードロスの課題解決に向け、SDGsの分野でも連携し、取り組みの幅を拡大させてきた。今回の取り組みで提携はさらに深まることになる。

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